
「弾き語りを配信してみたいけど、声とギター、両方をきれいに届けるには何を買えばいいんだろう——」そんなふうに、機材選びの入口で立ち止まっていませんか?
弾き語りの配信は、ふつうの歌配信とは少しだけ事情が違います。なぜなら、声と楽器という「2つの音」を同時に届ける必要があるからです。とはいえ、最初から高い機材をそろえる必要はありません。
この記事では、弾き語り配信に必要な機材を「まず始める」「音をクリアにする」「声と楽器のバランスを整える」の3段階に分けて、初心者がムリなくそろえられる順番で解説します。
マイクやオーディオインターフェースの選び方、歌に特化したアプリ「ColorSing(カラーシング)」でそろえる場合の考え方まで、やさしくお伝えします。読み終えるころには、自分が次に何を用意すればいいかが、はっきり見えているはずです。
もっと自由だ。


弾き語り配信の機材は「声と楽器をいっしょに届ける」のがカギ

弾き語り配信の機材を考えるとき、まず押さえておきたいことがあります。それは「声」と「楽器」という2つの音を、バランスよく届けるという視点です。
歌だけの配信なら、拾う音は基本的に声の1つだけです。
ところが弾き語りでは、あなたの歌声とギターやピアノの音が同時に鳴ります。この2つの音量バランスが崩れると、声ばかり大きくて伴奏が聞こえない、という残念な配信になりがち。だからこそ、弾き語り配信では音のバランスをどう整えるかがカギです。
とはいえ、難しく考えすぎなくて大丈夫です。最初はスマホ1台でも、あなたの弾き語りは十分に届けられます。慣れてきて「もっといい音にしたい」と感じたときに、マイクやオーディオインターフェースを足していけばいいのです。
大事なのは、高い機材をそろえること自体ではありません。あなたの弾き語りを、聴いてくれる人に気持ちよく届けること。その目的さえ忘れなければ、機材は後から少しずつついてきます。
弾き語り配信の機材を3つの段階でそろえよう
機材は、一度に全部そろえる必要はありません。むしろ、続けられるかどうかも分からないうちに何万円も使うのは、もったいない進め方です。
そこで、そろえる順番を3つの段階に分けて考えてみましょう。まずは全体像を一覧で見てみます。
ポイントは、上から順番に進めることです。中でも段階1だけは、今日この瞬間からでも始められます。それぞれくわしく見ていきます。
ステップ1:まずはスマホ1台で「声と楽器」を届けてみる
最初に必要なものは、スマホと有線イヤホンの2つだけです。多くの人が、すでに持っているものでスタートできます。
スマホを正面に置いて弾き語りをすると、内蔵マイクが声とギターの音をまとめて拾ってくれます。音質はあくまで「そこそこ」。それでも、あなたの歌と演奏の魅力は十分に伝わります。まずはこの形で何度か配信してみて、配信そのものに慣れるのが近道です。
ここで一つだけ覚えておきたいのが、イヤホンは「有線」を選ぶことです。Bluetoothのワイヤレスイヤホンは便利ですが、音がほんの少し遅れて届くことがあります。弾き語りでは自分の演奏を聴きながら歌うため、この遅れがあると気持ちよく歌えません。
スマホのイヤホン端子か、変換アダプタで挿せる有線タイプを用意しましょう。
スマホ1台のときのコツは、置き場所です。スマホを口に近づけすぎると声ばかりが大きくなり、ギターから遠いと演奏が小さくなりがちです。声と楽器のちょうど中間あたりにスマホを置くと、バランスよく拾えます。
小さな工夫ですが、ここを整えるだけで聴きやすさはぐっと変わります。
ステップ2:マイクで声と楽器をクリアにする
スマホ配信に慣れて「もっと音をはっきり届けたい」と思ったら、マイクを足してみましょう。スマホ内蔵マイクは便利ですが、周りの音も拾いやすく、声も楽器も輪郭がぼやけがちです。
手軽なのは、スマホやパソコンに挿すだけで使えるUSBマイクです。1本のマイクで声とギターをまとめて拾う使い方なら、マイクを口と楽器の中間に立てて、両方がバランスよく入る位置を探します。
あわせて用意したいのがポップガードです。これはマイクの前に置く丸い網で、「ぱ行」「ば行」を歌ったときの「ボフッ」という破裂音をやわらげてくれます。
より本格的に分けて録りたい場合は、声用と楽器用にマイクを2本使う方法もあります。
ただし、これは必須ではありません。2本使うとそれぞれの音をくっきり届けられる反面、後で紹介するミキサーが必要になり、設定も少し増えます。まずは1本から始めて、物足りなくなってから2本目を考えるくらいで十分です。
マイクを買えば必ず人気が出る、というわけではありません。マイクはあくまで、あなたの弾き語りをより魅力的に届けるための道具です。手が届く範囲から、無理なく試してみてください。
ステップ3:ミキサーで声と楽器のバランスを整える
「声と楽器を、それぞれちょうどいい音量で届けたい」と感じたら、ミキサーの出番です。弾き語り配信で、もっとも効果を実感しやすい機材といえます。
ミキサー(オーディオインターフェース)とは、複数の音を1つにまとめて、きれいにスマホやパソコンへ届ける小さな機械のことです。声のマイクと楽器の音を別々につないで、それぞれの音量を手元のつまみで調整できます。
「歌が大きすぎる」「ギターを少し前に出したい」といった調整が、配信しながらリアルタイムでできるのが大きな利点です。
弾き語り配信を始める人によく選ばれているのが、ヤマハの「AG03」シリーズです。マイクをつなぐ端子に加えて、エコーをかけたり音量を整えたりする機能がまとまっていて、価格も比較的手に入れやすい範囲(1〜2万円台が目安)にあります。
コンデンサーマイク(息づかいまで繊細に拾うマイク)を使う場合は、マイクに電気を送る「ファンタム電源(48V)」に対応したミキサーを選ぶ必要があります。
ただし、この構成は誰にとっても必須ではありません。配信を続けるうちに「今の音に物足りなさを感じてきた」と思ってから検討すれば十分です。最初からここを目指す必要はないので、焦らず段階を踏んでいきましょう。
マイクとオーディオインターフェースの選び方

ここからは、弾き語り配信で迷いやすいマイクとオーディオインターフェースの選び方を整理しましょう。種類の違いを知っておくと、ムダな買い物を避けられます。
まずマイクには、大きく分けてダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があります。違いを表にまとめました。
| 項目 | ダイナミックマイク | コンデンサーマイク |
|---|---|---|
| 音の繊細さ | ○ 必要十分 | ◎ 息づかいまで拾う |
| 雑音の拾いにくさ | ◎ 拾いにくい | △ 周りの音も拾う |
| 扱いやすさ | ◎ 電源いらず・丈夫 | △ ファンタム電源が必要 |
| 向いている人 | 生活音が気になる人 | 静かな部屋で本格的に録りたい人 |
弾き語りの繊細なニュアンスを届けたいならコンデンサーマイク、部屋の雑音や扱いやすさを優先するならダイナミックマイクが向いています。とはいえ、最初はどちらか1本で十分です。まずは手頃なものから始めて、自分の声や演奏スタイルに合うかを試すのがおすすめです。
オーディオインターフェースを選ぶときは、次の3点を見ておくと失敗しにくくなります。
- つなげる端子の数……声と楽器を分けて録りたいなら、マイク入力が2つあると安心です
- ファンタム電源の有無……コンデンサーマイクを使うなら必須です
- 声の返し(モニター)機能……自分の声や演奏をイヤホンで確認しながら歌えると、ズレを防げます
中でも、つなげる端子の数は弾き語りでは特に大切です。声と楽器を別々に調整したい人は、2系統入るタイプを選んでおくと、後から買い替えずにすみます。
予算の目安も気になるところです。あくまで参考値ですが、マイク・オーディオインターフェース・ケーブルなどを最低限そろえる場合、合わせて2〜3万円ほどから始められます。一度にそろえるのが負担なら、段階1から順に足していけば、出費を分散できるので安心です。
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弾き語り配信でつまずきやすい注意点
機材がそろっても、ちょっとした見落としで「聴きづらい配信」になってしまうことがあります。先に知っておけば、ムダな遠回りを避けられます。
よくあるつまずきは、次の3つです。
弾き語り配信で気をつけたい3つのこと
- 声と楽器の音量バランスが崩れる……どちらかが大きすぎると聴きづらい。配信前に必ず録って確認を
- スピーカーでハウリングが起きる……音をスピーカーで流すとマイクが拾い「キーン」と鳴る。イヤホンで聴く
- カバー曲の楽曲の扱いを確認していない……人の曲を弾き語る場合は配信アプリのルールを事前にチェック
中でも多いのが、1つ目の音量バランスです。自分では気持ちよく歌えていても、聴いている側には声ばかり大きく届いていることがあります。配信を始める前に、一度スマホで録音して聴き返してみてください。
3つ目のカバー曲については、少し補足します。オリジナル曲を弾き語る分には問題ありません。
ただ、誰かの曲をカバーして配信する場合は、楽曲の取り扱いに配信アプリごとのルールがあります。
たとえばColorSingでは、アプリのカラオケ機能以外で歌う場合に「使用楽曲の報告」を確認するよう案内されています。トラブルを避けるためにも、使うアプリの決まりに先に目を通しておくと安心です。
ColorSingで弾き語り配信するときの機材は?

ここまで読んで「結局、ColorSingで弾き語りするには何が要るの?」と気になった人もいるはずです。ひとつずつ整理しましょう。
ColorSing(カラーシング)は歌に特化した配信アプリで、基本はスマホ1台で完結します。まずはスマホと有線イヤホンがあれば、弾き語りの配信を始められます。顔出しも必須ではないため、カメラ機材も基本的にいりません。
もっと音にこだわりたい人に向けて、ColorSingはパソコンを使う「OBS配信」や、ヤマハAG03のようなオーディオインターフェースの接続にも対応しています。
公式の案内でも、外部機器を使うときはオーディオインターフェースの利用がすすめられています。つまり、声のマイクと楽器の音をミキサーでまとめて届ける、本格的な弾き語りスタイルも可能です。
なお、ColorSingで配信者(Lシンガー/ライバー)になるには、審査を受ける必要があります。一人(フリー)で審査を申し込む方法と、対応する事務所のサポートプランに加入したうえで申し込む方法があり、どちらの場合も審査は必要です。
くわしくはColorSing公式サイトも参考にしてください。
一方で、声と楽器のセッティングを一人で詰めていくのは、最初は心細いものです。「どのマイクが弾き語りに合うのか」「声とギターの音量はどう整えるのか」——そんな相談に乗ってくれる伴走者がいると、安心して演奏に集中できます。
音楽特化エージェンシーのAlterNote(オルタノート)は、配信環境づくりのサポートに加えて、プロフィール用のアー写(アーティスト写真)撮影は全額負担・全国対応です。
費用やノルマもないので、機材をそろえる前段階で「まず相談だけ」という使い方もできます。
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登録料・レッスン料などの費用はかかりません。ノルマもなく、自分のペースで活動できます。
オリジナル楽曲制作・MIX/マスタリング・ボイトレ・歌ってみた動画・MV制作 等と交換可能。配信するほど、音楽活動の選択肢が広がります。
顔出し配信のほか、VTuber・画像配信など自分に合ったスタイルで活動できます。
リアルライブの開催やフェスへの出演のほか、自社で運用する平均100万回再生のショートドラマアカウントの主題歌に、あなたの楽曲が採用されるチャンスもあります。
プロによるアー写撮影を全額負担・全国対応で実施。音楽活動の「顔」になる1枚を用意できます。
カラオケ音源の「歌っちゃ王」と包括契約を締結。配信で使えるカラオケ音源が充実しています。
よくある質問(FAQ)
弾き語り配信の機材について、よく寄せられる質問をまとめました。
Q. 弾き語り配信に最低限必要な機材は何ですか?
A. スマホと有線イヤホンがあれば始められます。スマホ内蔵マイクが声とギターの両方を拾ってくれるので、まずはこの2つで十分です。慣れてきたらマイクやミキサーを足していきましょう。
Q. 声と楽器でマイクは2本必要ですか?
A. 必須ではありません。1本のマイクを声と楽器の中間に立てれば、両方をまとめて拾えます。それぞれをくっきり分けて届けたくなったら、2本目とミキサーを検討すれば大丈夫です。
Q. オーディオインターフェースは弾き語りに必要ですか?
A. 最初は必要ありません。ただし、声と楽器の音量を別々に整えたくなったときは、とても役立ちます。ヤマハのAG03シリーズなどが入門用としてよく選ばれています。
Q. 機材は全部でいくらくらいかかりますか?
A. 段階によって変わります。スマホと手持ちのイヤホンなら0円から、マイクとオーディオインターフェースをそろえても2〜3万円ほどが目安です。あくまで参考値として、無理のない範囲で進めてください。
Q. ColorSingで弾き語りはできますか?
A. できます。スマホ1台でも弾き語りの配信が可能ですし、OBS配信やAG03などのオーディオインターフェース接続にも対応しています。本格的に音をこだわりたい人にも向いています。
まとめ:機材は「あなたの弾き語りを届ける」ための相棒
この記事のまとめ
- 弾き語り配信は「声と楽器の2つの音」をバランスよく届けるのがカギ
- スマホ+有線イヤホンで今日から始められる
- マイク → ミキサー(オーディオIF)の順で、必要になってから足す
- 声と楽器の音量バランスは、配信前に録音して確認すると安心
弾き語り配信の機材は、一度に全部そろえるものではありません。スマホ1台から始めて、続けるなかで「声と楽器をもっとクリアに届けたい」「バランスを細かく整えたい」と感じたタイミングで、次の段階へ進めば十分です。
弾き語りで大切なのは、高い機材をそろえることそのものではなく、あなたの歌と演奏を気持ちよく届けること。機材は、そのための相棒にすぎません。
それでも、声と楽器のセッティングに迷ったり、配信環境づくりに不安を感じたりしたときは、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
AlterNote(オルタノート)のような音楽特化のサポートを頼れば、環境づくりやアー写の準備をまかせて、あなたは弾き語りに集中できます。
音楽で生きる道は、もっと自由です。まずはスマホを手に、あなたの弾き語りを届けるところから始めてみませんか。